選手の想いを背負って

こんにちは。
随分久しぶりの更新になります。
現在はオンライントレーニングを実施し、基礎体力・筋力向上に焦点を当てて
少しでも早く体育館でバレーボールが出来る日々が来ることを願って、
各自トレーニングに励んでいます。

主力がほぼ上級生だった現高校3年生は、
昨年12月に3年連続3回目の全国私学出場を決め、
年明けの新人選手権大会でもベスト8を掴み取り、
いよいよ藤村初の3年連続関東大会出場を目指し突き進んで行こうとする矢先に
新型コロナウィルスの渦中に巻き込まれてしまいました。

未知のウィルスによってこれまで積み上げてきたものが
崩れ落ちるかのように感じているだろうと思います。
これは藤村バレー部部員だけでなく、全国全てのスポーツを競技している選手にに言えることで
このやるせない気持ちはどこへぶつけていいかのか分からず過ごしている選手も多いのではないでしょうか。

私も、日々変化していく情勢と共に、いくつもの大会の中止を子供たちに伝えなければなりませんでした。選手たちの一生に一度の高校バレーボール生活を、満足・納得いく形で終わらせることができなかもしれないと悔しい気持ちで一杯です。

藤村に入学してくれたからには、
この一生に一度の高校バレーボール生活を思い切って悔いなく卒業してもらい。
そう思い日々指導にあたってきました。
そして今、高校3年生には、その責務を果たすことができるのか、毎日考えています。

6月1日、学校が分散登校で再開し、3年生の選手たちに今思っていること、
これからどうしていきたいかの想いを書き記してもらうことにしました。

分散登校で街なかに学校があるため集団下校と下校時間が決められているため、
まだ対面のミーティングができないので苦肉の策でしたが、
選手たちは正直な想いを届けてくれましした。

「納得しようとしてもなかなか消化できずにいる」

「悔しい・コロナが憎い・・・」

「大学でも続けたいの開催されるか分からないが春高予選まで頑張りたい」

「受験勉強に専念したい」

「これからだって時だったので、正直どうしていいのか分からない」

本当に様々な想いを語ってくれました。

私がオンラインミーティングで伝えたことは、

「みんなの目標は3年連続関東出場やベスト8からベスト4のチームに挑戦するなどの
 バレーボールでの勝ち負けだけではなかったはず。
 愛されるチームになり、これまで応援してくれた人を感動させるプレーをするという、
 人間的な成長も多くな目標の一つだったのではなか?

 藤村バレー部に入って、自分自身が大きく成長できた、
 そう思えることが大切なのではないでしょうか。
 入学してこれまで頑張ってきたことは、大会が中止になったからと言って、
 全てが無に帰すわけではないから、それだけは忘れないでほしい。」

これまで怒られながら、苦しい思いをしながら、本気で頑張ってくれた選手たち、
毎日毎日、お弁当や体調管理をし精神的にも支え、毎回応援に駆けつけてくれた保護者の方々

それぞれの想いが痛烈に感じられた期間になりました。
私はこれから、勝負することさえ実現できなかった今年度の3年生の悔しい思いを背負って、
藤村女子バレーボール部を指導してくことを固く決意しました。
選手たちが後悔なく高校バレーボール人生を送れるようにサポートしていきたいです。

最後に、これを機に新たな「受験」という目標を掲げ、
スタートを切ろうとしている選手の想いを届けたいと思います。

今後について、

 私は、大学でバレーボールは続けないと決めました。
 ですので、春高予選までは残らずに受験に専念したいと思います。
 受験が終わったらサポートにまわるという形で参加させて頂きいたいです。

 藤村女子バレー部に入って、
 勝負の世界の厳しさと、
 努力の大切さ、
 仲間の大切さ、
 じっと耐えることがどれだけ難しい事なのか
 など沢山の事を、沢山の人から学ぶことができました。

 この2年半、仲間と切磋琢磨して高め合ってきたことは
 これからの人生において、とても良い経験になりました。

 この代だからこそ、感じられた悔しさや、嬉しさがあったと思います。
 最後はこういった結果になってしまい、
 目標や夢を達成・実現できずに終わりを迎えたことが、とても残念で悔しいです。

 ですが、今までやってきたことは

 決して無駄にならないと信じています。
 失敗を恐れず調整し続けらるような人間になりたいと思います。

 ~中略~

 これまでも挫けそうだったし、辞めたいと思う日は数えきれないくらいあったけど、
 11人で最後までこれたことは本当に素晴らしい事だと思います。
 
 目標の関東大会に出場することができなくて辛いし、悔しいけれど
 誰のせいでもなく、責めることの出来ない状況だから
 受け止めて、前に進もうと思います

 (今まで関わった同期、親、先生、後輩、コーチ、トレーナーなど
  全ての人に感謝したいです。) 

藤村女子バレーボール部監督
三井 良介

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