こんにちは。
随分と久々の更新になります。
5月5日・12日と2週間に渡って関東大会予選が行われました。
新人戦で新チームが初のベスト8に入って以来、
ベスト8のチーム・選手とはどんなチームか選手かを日々模索し、必死にもがいてまいりました。
実力以上の看板を背負い、プレッシャーと重圧に押しつぶされそうになりながら、
必死に練習し、トレーニングを重ねてまいりました。
私学大会ではなんとかベスト8を取り返し、全国私学に2年連続出場を果たすも、
思ったような結果を得られず、内容も課題の残る試合ばかりでした。
そして迎えた新年度。
新入生を迎え心機一転スタートするも、怪我人などで思うように練習ができず、
練習試合でも負けてばかり、大会が近づくにつれて自信を失い、焦りばかりが募る日々でした。
そして迎えた5日の初日。
なんとか都立田無高校に勝つも、春高予選で撃破しベスト8を掴んだ相手・東京高校には、
一切自分たちのバレーをさせてもらえず、
大会や練習試合でもみたことのない程のボロ負けを経験することとなりました。
この悔しさをバネにするしかない!
「切り替えて新たな気持ち!」
というスタートではなく、
「0-12を忘れない!!」
をスローガンにこの1週間、このチームで1番と言えるほどの追い込みをしました。
そして迎えた12日の関東決定戦。
初戦の北豊島高校に、高さを活かした落ち着いたバレーを展開されてストレート負け
挫けそうな心を奮い立たせ、
この日のために積んだトレーニング・練習を思い出そう!と回った敗者復活戦。
東京立正高校とはお互いの良いところを出し合う熱戦で、熾烈を極めました。
1セット目を先取するも、2セット目は自分たちのミスでリズムを崩し、相手にセットを奪われてしまいます。しかし何とか立て直し、3セット目を奪い勝利します。
そして関東出場をかけた今年度の関東予選最終試合に臨みました。
相手は都立江戸川高校でした。
試合の入りはとても良いものでした。
しかし相手の高さを武器にした攻撃に翻弄され、1セット目を逆転で落とし後がなくなった藤村。
2セット目も終始押され常に追いかける展開でした。
中盤3点差を追いかけているところで、
今日1試合目でベンチに下がっていた3年生セッターをなんとか流れを変えてくれと思いを込めて送り出しました。すると一気に流れが藤村に傾き、なんとかフルセットに持ち込むことができました。
そして迎えた最終セット。
サーブミスの連続などもあり中々ペースを掴めません。
一時は5点差以上開いた最終セット、
終盤を迎えるころにはタイムアウトも2回使い切り、
メンバーチェンジも6回使い切り、
あとは選手たちを信じるのみとなりました。
そして19対22で劣勢の場面で、
このセット一本もサーブが入っていない2年生ミドルブロッカーにサーブが回ってきました。
この1週間で毎日意識させてきたことは、
同じルーティーンで同じ気持ちで打つサーブこと。
毎日この練習に時間をかけてきました。
これを信じるのみでした。
表にはチームキャプテンの3年エース。
足の怪我が思うように回復せず、ずっとこの大会では決めきれず苦しんできました。
ここからの流れは奇跡としか言いようがありません。
真摯にバレーと向かい合い、
ひたむきに努力を重ねてきたこのチーム。
辛いトレーニングも、練習も、笑顔で乗り切ろうと手を抜くことなく頑張ってきた選手達は、
この最後のセット、終盤でここまでの力を発揮してくれるのかと感嘆するほどでした。
サーブは逃げる事なく打ち、相手を崩しました。
相手の2段トスからのスパイクを必死にレシーブすると、
腐らず機会を待ち続けたセッターから思いを込めたトスがエースに届けられます。
そして、この日一番の気持ちを込めてエースはスパイクを叩き込みます。
3本連続でエースが決め切り、22-22。
しかし追いついても相手は簡単に譲ってくれません。
シーソーゲームの展開から、デュースに突入し、
遂には相手が23対24で先にマッチポイントを握ります。
「0対12を忘れない!
どんなに劣勢で気持ちは負けない!
逃げない!」
その時前衛に上がっていたのはライトエースです。
彼女は新人戦5位決定戦で高島高校相手に徹底的にマークされ、自信を失い長い間スランプに陥り苦しんだことが思い出されます。
しかしこの日は絶対に逃げませんでした。
彼女に上がった二段トスを気持ちを込めて打ち込み、なんとか追いつくことに成功します。
そして24対24.
チームキャプテンの放ったサーブがネットインで相手コートに落ち、
遂にマッチポイントを迎えました。
ここまで本当に辛く苦しい日々、
この大会もボロ負けからスタートし、
それでも心折れず決定戦に臨みました。
雄姿をかけた初戦でも敗戦を喫すも、逃げずに敗者復活戦で望みををかけ、
遂に掴んだ関東大会へのマッチポイント。
サーブで相手を崩し、相手エースのスパイクを、
何度も下級生にレギュラーを取られながらも、
必死でこの日のレギュラーを勝ち取った3年生リベロがなんとかオーバーカットであげ、
やっとの思いでコートに戻ってきた3年生セッターが、
必死に走りギリギリのところでアンダートスで3年生ライトエースに託します。
新人戦5位決定戦では何本もブロックされ潰され、
東京高校戦、魔の2セット目では、たったの一本しかスパイクを打たせてもらえいほど、
サーブでもレシーブでも徹底的に狙われた今年の藤村バレー部の軸・3年生ライトエースが、
迷う事なくクロスに叩き込んだスパイクは
ノータッチで相手コートに吸い込まれていきました。
試合内容としては、素晴らしいものではありませんでした。
しかし、今年の藤村バレー部を象徴しているような泥臭い必死のバレー。
私たちは上手くない。
経験値もない。
だからこそ頑張ろう。
気持ちで負けない。
そう言い聞かせてやってきました。
ギャラリーでは声を枯らしてユニフォームを着ることのできなかった選手達が応援し、
ベンチではそれぞれの選手たちが役割を果たしチームに貢献してくれました。
毎試合、全ての交代枠を使い切り、チーム全員で勝ち取った関東大会の切符です。
しかし、これがゴールではありません。
東京都代表として胸を張って戦ってこれるように、これからも頑張って行く。
負けたチームの分も背負って勝負をし、最後まで気持ちで負けない、逃げない試合をしよう。
そう最後のミーティングでチーム全員で決意をしました。
まだまだ課題も多いチームですが、
今年のチームの目標は
「みんなに応援される・愛されるチームになりたい」
試合の結果や順位よりも何よりも彼女たちがこだわっている目標です。
そうなれるべく、選手・スタッフ一同邁進して参りますので、
これからも応援よろしくお願いいたします。
バレーボール部顧問
三井良介
随分と久々の更新になります。
5月5日・12日と2週間に渡って関東大会予選が行われました。
新人戦で新チームが初のベスト8に入って以来、
ベスト8のチーム・選手とはどんなチームか選手かを日々模索し、必死にもがいてまいりました。
実力以上の看板を背負い、プレッシャーと重圧に押しつぶされそうになりながら、
必死に練習し、トレーニングを重ねてまいりました。
私学大会ではなんとかベスト8を取り返し、全国私学に2年連続出場を果たすも、
思ったような結果を得られず、内容も課題の残る試合ばかりでした。
そして迎えた新年度。
新入生を迎え心機一転スタートするも、怪我人などで思うように練習ができず、
練習試合でも負けてばかり、大会が近づくにつれて自信を失い、焦りばかりが募る日々でした。
そして迎えた5日の初日。
なんとか都立田無高校に勝つも、春高予選で撃破しベスト8を掴んだ相手・東京高校には、
一切自分たちのバレーをさせてもらえず、
大会や練習試合でもみたことのない程のボロ負けを経験することとなりました。
この悔しさをバネにするしかない!
「切り替えて新たな気持ち!」
というスタートではなく、
「0-12を忘れない!!」
をスローガンにこの1週間、このチームで1番と言えるほどの追い込みをしました。
そして迎えた12日の関東決定戦。
初戦の北豊島高校に、高さを活かした落ち着いたバレーを展開されてストレート負け
挫けそうな心を奮い立たせ、
この日のために積んだトレーニング・練習を思い出そう!と回った敗者復活戦。
東京立正高校とはお互いの良いところを出し合う熱戦で、熾烈を極めました。
1セット目を先取するも、2セット目は自分たちのミスでリズムを崩し、相手にセットを奪われてしまいます。しかし何とか立て直し、3セット目を奪い勝利します。
そして関東出場をかけた今年度の関東予選最終試合に臨みました。
相手は都立江戸川高校でした。
試合の入りはとても良いものでした。
しかし相手の高さを武器にした攻撃に翻弄され、1セット目を逆転で落とし後がなくなった藤村。
2セット目も終始押され常に追いかける展開でした。
中盤3点差を追いかけているところで、
今日1試合目でベンチに下がっていた3年生セッターをなんとか流れを変えてくれと思いを込めて送り出しました。すると一気に流れが藤村に傾き、なんとかフルセットに持ち込むことができました。
そして迎えた最終セット。
サーブミスの連続などもあり中々ペースを掴めません。
一時は5点差以上開いた最終セット、
終盤を迎えるころにはタイムアウトも2回使い切り、
メンバーチェンジも6回使い切り、
あとは選手たちを信じるのみとなりました。
そして19対22で劣勢の場面で、
このセット一本もサーブが入っていない2年生ミドルブロッカーにサーブが回ってきました。
この1週間で毎日意識させてきたことは、
同じルーティーンで同じ気持ちで打つサーブこと。
毎日この練習に時間をかけてきました。
これを信じるのみでした。
表にはチームキャプテンの3年エース。
足の怪我が思うように回復せず、ずっとこの大会では決めきれず苦しんできました。
ここからの流れは奇跡としか言いようがありません。
真摯にバレーと向かい合い、
ひたむきに努力を重ねてきたこのチーム。
辛いトレーニングも、練習も、笑顔で乗り切ろうと手を抜くことなく頑張ってきた選手達は、
この最後のセット、終盤でここまでの力を発揮してくれるのかと感嘆するほどでした。
サーブは逃げる事なく打ち、相手を崩しました。
相手の2段トスからのスパイクを必死にレシーブすると、
腐らず機会を待ち続けたセッターから思いを込めたトスがエースに届けられます。
そして、この日一番の気持ちを込めてエースはスパイクを叩き込みます。
3本連続でエースが決め切り、22-22。
しかし追いついても相手は簡単に譲ってくれません。
シーソーゲームの展開から、デュースに突入し、
遂には相手が23対24で先にマッチポイントを握ります。
「0対12を忘れない!
どんなに劣勢で気持ちは負けない!
逃げない!」
その時前衛に上がっていたのはライトエースです。
彼女は新人戦5位決定戦で高島高校相手に徹底的にマークされ、自信を失い長い間スランプに陥り苦しんだことが思い出されます。
しかしこの日は絶対に逃げませんでした。
彼女に上がった二段トスを気持ちを込めて打ち込み、なんとか追いつくことに成功します。
そして24対24.
チームキャプテンの放ったサーブがネットインで相手コートに落ち、
遂にマッチポイントを迎えました。
ここまで本当に辛く苦しい日々、
この大会もボロ負けからスタートし、
それでも心折れず決定戦に臨みました。
雄姿をかけた初戦でも敗戦を喫すも、逃げずに敗者復活戦で望みををかけ、
遂に掴んだ関東大会へのマッチポイント。
サーブで相手を崩し、相手エースのスパイクを、
何度も下級生にレギュラーを取られながらも、
必死でこの日のレギュラーを勝ち取った3年生リベロがなんとかオーバーカットであげ、
やっとの思いでコートに戻ってきた3年生セッターが、
必死に走りギリギリのところでアンダートスで3年生ライトエースに託します。
新人戦5位決定戦では何本もブロックされ潰され、
東京高校戦、魔の2セット目では、たったの一本しかスパイクを打たせてもらえいほど、
サーブでもレシーブでも徹底的に狙われた今年の藤村バレー部の軸・3年生ライトエースが、
迷う事なくクロスに叩き込んだスパイクは
ノータッチで相手コートに吸い込まれていきました。
試合内容としては、素晴らしいものではありませんでした。
しかし、今年の藤村バレー部を象徴しているような泥臭い必死のバレー。
私たちは上手くない。
経験値もない。
だからこそ頑張ろう。
気持ちで負けない。
そう言い聞かせてやってきました。
ギャラリーでは声を枯らしてユニフォームを着ることのできなかった選手達が応援し、
ベンチではそれぞれの選手たちが役割を果たしチームに貢献してくれました。
毎試合、全ての交代枠を使い切り、チーム全員で勝ち取った関東大会の切符です。
しかし、これがゴールではありません。
東京都代表として胸を張って戦ってこれるように、これからも頑張って行く。
負けたチームの分も背負って勝負をし、最後まで気持ちで負けない、逃げない試合をしよう。
そう最後のミーティングでチーム全員で決意をしました。
まだまだ課題も多いチームですが、
今年のチームの目標は
「みんなに応援される・愛されるチームになりたい」
試合の結果や順位よりも何よりも彼女たちがこだわっている目標です。
そうなれるべく、選手・スタッフ一同邁進して参りますので、
これからも応援よろしくお願いいたします。
バレーボール部顧問
三井良介
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