全国大会出場を終えて

全国私学さくらバレーボール大会2日目

リーグ戦2試合目の相手は、全国大会常連校の福井工大福井高校でした。
春高などで良く目にする強豪相手に何処まで自分たちのバレーが通用するか、
そして何より、この全国の舞台を楽しんで欲しい、そんな願いを込めて送り出しました。

しかし結果は・・・
1セット目9点、何もさせてもらえず、というよりも自分たちから勝手に負けにいった様な内容で、残念でした。
2セット目、かろうじて奮起するものの、13点とあっという間に終わってしまいました。
選手達もこの一戦を本当に楽しみにしていた分、もう少し戦わせてあげたかったという気持ちが本音です。

選手達の振り返りには、
今までの練習の成果が何処まで出せるのか、通用するかを肌で感じたかったのに何もできなかった、
ふわふわした感覚と、名前に勝手に押されてしまい、ただただ悔しい
と口々に言っていました。
また挑戦して、返り討ちにあった方がまだマシだったのに、挑戦すらできなかったと悔やんでいました。

まだ終わりではない、もう1試合あるから、切り替えていこう!
とミーティングを終え、迎えた最終戦は北海道代表の札幌山の手高校でした。

こちらも全国出場経験を誇る名門校で、
全国の舞台でなければ戦うことのできない相手です。
先程の後悔を胸に、次こそは挑戦するんだという意欲が前面に出たいいいゲームでした。
エースの打ち合いに一歩も引かず、ブロックにレシーブと逃げることなく正面から戦い、とても実ある試合になったと感じています。

結果的にはあと一歩及ばず、
しかも逆転され負けるという藤村の脆さが表面化した試合でもありました。

この4試合の経験は選手達にとても大きな財産を与えてくれたと感じています。
そのほとんどが、辛く苦い経験でしたが、絶対にこの悔しさを忘れないと
関東大会へ向けて決意を新たにした選手達の変化を間近で感じることのできた大会でした。
今後の彼女達の成長が楽しみになる2日間だったと思います。

また、東京都からの出場9校のうち、リーグ1位が5校、ベスト8に3校と、
我々は本当にレベルの高い東京都という舞台で戦っているのだなと改めて体感し、
とても感慨深い気持ちになりました。

もちろんその分、ベスト8になることや、関東大会に出場することは、並大抵の努力では掴むことのできないものになるのですが、
そこを目指すことによって、何よりも選手達が大きく成長出来る環境にあるだと、
深くこの東京都という舞台に感謝するきっかけになった大会でした。

バレーボールを通じて、人としてひと回りもふた回りも成長し、この先の人生へ送り出せてあげられたらと、そんなことを考えた2日間でした。

この舞台に立たせてくれた選手達に大きな感謝を胸に、
次の目指す関東大会へ邁進してまいりたいと思います。



バレーボール部顧問
三井 良介

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