関東私学Bブロック優勝!!体育コース大会3年連続全国出場決定!!

梅雨も明け、いよいよ夏本番を迎えました。
体育館は蒸し風呂サウナのように暑く、選手は必死にボールを追いかけています。

さて、先日の20日~22日まで関東私立高等学校バレーボール選手権大会が開催されました。
第25回大会という記念大会に藤村女子バレー部は9年ぶりに出場を果たすことが出来ました。
この一年間苦しんだ3年生の一生懸命さがここで報われてほしいとスタッフ一同この日を待ち望んでいました。
男女合わせて128校出場という大変大きな大会で、開会式も盛大に行われました。



初日の21日は4チームリーグでそのグループで1位のみが決勝トーナメントへ出場できるという熾烈な争いです。立川市泉市民体育館で行われた予選は
千葉県:不二女子高校、神奈川県:横浜翠陵高校、栃木県:足利短大付属高校の3校と対戦しました。3年生の威信をかけて臨んだリーグ戦でしたが結果は・・・

全てストレートでの勝利でした。

9年ぶりの出場で決勝トーナメント出場は誇らしい結果です。



そして22日決勝トーナメントは座間スカイアリーナで行われました。
初戦は埼玉県ベスト4に君臨する狭山ヶ丘高等学校です。
高体連関東大会へ出場し実績で上回る狭山ヶ丘高等学校にいかにして挑むのか
今までやってきたことを信じ、自分に出来る役割をしっかりこなす。
個ではなくチームで勝つを合言葉に保護者・スタッフ・選手一丸となって臨みました。

1セット目はまさにシーソーゲームでした。
粘りのあるバレーとエースを軸にした狭山ヶ丘に苦しめられましたが、間一髪のところでセットを奪取しました。2セット目は完全に相手のペースでした。サーブで崩され、相手のコンビに翻弄されて、何もできずセットを落としてしまいました。
そして最終セット。
今までの頑張りを形にできないまま終わるのか?
本当にここで負けて帰るのか?
この言葉に奮起した選手たちは最終セット本当にいい試合を見せてくれました。
サーブで崩し、リターンをもらう。レセプションからの攻撃は、まず相手のレシーブフォーメンションを崩しラリーに持ち込んでから勝負をかける。
「今年の藤村は我慢して我慢してラリーで勝つんだ」
この一年かけて作ってきた形が見えた試合でした。

  VS 狭山ヶ丘
25 ― 23
19 ― 25
25 ― 18

続いての準決勝は同じく東京都代表の東京成徳大学高等学校でした。
高身長の大型エースを有する東京成徳はまさに今年の藤村が苦手とする相手でした。
サーブで崩しても二弾トスで高い打点から打ち込んでくる相手に何度も敗れてきました。
この試合もまさにその苦手意識が前面に出てしまい、終始相手のペースで運ばれて行きました。
1セット目をいきなり相手のペースで奪われると、2セット目も相手のペースです。
このまま敗戦してしまうのか・・・そんな時にセッターのキャプテンが

「ここでは絶対に負けない。絶対に決勝にいこう!!この試合だけは何があっても勝とう!」

そうチームを鼓舞し、中盤から一気に追い上げをみせました。
なんとかセットを奪取し最終セット。

準々決勝フルセット、準決勝の今もフルセット、相当苦しい状態は分かっていました。
「この日の為にやって来たんだ、もし決勝で足が動かなくなったとしても、このセットだけは絶対に勝とう!!」
ただそう言って選手を送り出しました。

3セット目はどんなに上から打たれても怯まず、自分たちに出来ることを信じて戦う。
そんな団結した姿が見えました。心打たれる試合でした。
20点にもつれるゲームでしたが何とか勝利を収めることが出来ました。

  VS 東京成徳大学高等学校
22 ― 25
25 ― 17
25 ― 21


いよいよ決勝戦です。
この日は試合順が、なんと2試合目・3試合目・4試合目とすべて連続という体力的にも精神的に相当辛い日でした。
決勝の相手は茨城県代表の水城高校です。
水城高校はインターハイ予選で第2位の常総学院とフルセットの末惜しくも敗戦してしまった強豪校です。

決勝前に選手たちにかけた言葉は

「ここまで来たんだから楽しみなさい」

ただこの一言でした。
正直体力的にも苦しいだろうし、連続3試合という辛さも相まってもしかしたら身体が動かないのではないだろうか、そんな心配をしていました。
しかし選手たちの顔つきが違いました。
「絶対にやってやる!絶対に勝つんだ!」
そんな気迫が前面にあふれ出ていました。

正直驚きました。
この一年間、勝ちたいという試合ほど緊張し、力み、うまくいかない。精神コントロールが課題だったチームが、試合前にこんな表情をするのかと。
試合前の練習も前の2試合の疲れを感じさせない動き。
やってきた練習は身になって選手たちの力になり、言い続けた戦う覚悟はこうやって沁みついていったんだと。

試合は熾烈を極めるものでした。
どちらも一歩も譲らず、取ったら取り返す気迫の戦いでした。
1セット目を23-25で跳ね返すと2セット目はBブロックを決勝まで勝ち上がってきたんだという自信と責任がボールに込められた戦いでした。

ずっと一点ずつを取り合っていたい、そんなゲームでした。
セットポイントの25点をとっくに過ぎてもゲームが終わることはありませんでした。
相手のセットポイントとこちらのマッチポイントが繰り返され、
ミスではなくお互いに点数を取り合うゲーム。

気が付けば30点を越えていました。

最後の点は長いラリーの末に訪れました。

藤村のレフトエースが放ったスパイクが相手コートに落ちたのです。

彼女は藤村でバレーをしたい、
もっと上手くなりたいと公立中学から迷った末に単願で受験してくれた選手でした。
下級生の頃は出場する機会もほとんどなく、苦しい下積みを重ねてきた選手です。

自分の代になっても、「攻撃力がない」と後輩に何度もポディションを取られ、
それでも必死に食らいつてきた、そんな選手です。

私にできる事でレシーブ。そう決めて何があってもレシーブでチームを支える。
ひらすら練習に励んてきたことをみんなが知っていました。
どんな時でも明るくチームを盛り上げてきました。

関東予選の敗北では、決定力のなさを理由にレギュラーから外され、
インターハイ予選ではベンチスタートという辛い経験乗り越えた選手です。

その彼女が放ったスパイクが相手コートに落ちた。
その瞬間に藤村女子バレーボール部の優勝が決まったのです。

「努力は報われる」
・・・いやそうでないことの方が多いかもしれない。

勝負の世界は、決してそんな甘い世界ではないと分かっています。
努力しても努力しても勝てないこともある。
頑張っても頑張っても試合に出れないこともある。

それでも我々指導者は努力させ続けなければならない。
それはきっとこんな瞬間の為だろうなと改めて思い直すことが出来ました。

藤村女子バレーボール部に入部してくれた選手全員に頑張ることの大切さをこれからも伝えていきたいとそう感じた大会でした。

  VS 水城高等学校
25 ― 23
33 ― 31






追伸
その翌日からの体育科・コース関東大会では第5位入賞で3年連続全国大会出場を決めました。
高体連関東大会出場校がぶつかり合う中での第5位入賞、3年連続全国大会出場は素晴らしい記録です。これからもチーム一丸となって戦っていきたいと思います。
藤村女子高等学校女子バレーボール部を応援宜しくお願いします。



バレーボール部顧問 三井良介

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